日本人はスリランカの偉人の言葉を忘れては成らない

憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む

日本人は、この言葉を忘れてはいけません。
なぜなら、この言葉で、日本人は戦後救われたからです。

第二次大戦後、サンフランシスコ講和会議において、
戦勝国の殆どは日本に対して対日賠償&制裁措置を叫びました。

ソ連は、「日本に平和や自由を与えることは許されない」
「国を分割して、戦勝国4国で統治すべきだ!」 と、

米国、ソ連、英国、中国の四ヶ国だけで分割統治を提唱しました。

そんな状況の中、異論を唱えたのが、
当時のセイロン国、現在のスリランカジャヤワルダナ氏(当時は蔵相)でした。

※ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ(1906年9月17日 – 1996年11月1日)は、スリランカの第2代大統領。

ジャヤワルダナ氏は、このサンフランシスコ講和会議にて、

   Hatred ceases not by hatred, but by love(憎しみは憎しみによっては止まず、慈悲によって止む)
というブッダの言葉を引用して、日本への賠償請求を放棄するという演説をしました。

この演説は世界各国の人々に感銘を与え、日本を分割する提案をしたソ連も、その考えを取り下げざる負えなくなりました。

ジャヤワルダナ氏の演説が世界中の賞賛を得たことで、
日本の分割統治案は退けられました。

彼の演説がなければ、
◎東北・北海道はソ連領、
◎関東甲信越から関西、紀伊半島はアメリカ領、
◎九州・中国地方は、イギリス領、
◎四国は中国領になっていました。

また、東京都は、4カ国共有の領地
大阪府はアメリカと中国、2国の領地になっていたことになります。

その時の総理大臣・吉田茂氏は涙を流して感謝し、
「日本人はこの大恩を後世まで忘れてはならない」
と語ったそうです。

残念ながら、後世の今の日本人は、この事実を忘れているのではないでしょうか?

日本が戦後、分割されずに済んだのはセイロン国(スリランカ)のジャヤワルダナ氏のお陰だったということは、学校でも教えるべきことだと思います。

その後、J・R・ジャヤワルダナ氏はスリランカ大統領になり、日本との友好関係を築き、交流を深めました。

大統領は、2つの眼の角膜臓器提供を遺言にしていていました。
死後は、その遺言通りに、片眼はスリランカ人、片眼は日本人に提供されました。

憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む

この言葉は、今こそ、全世界の人々にもっと啓蒙すべき言葉だと思います。