褌(ふんどし)にまつわる言葉
【当て事と褌は向こうから外れる(あてごととふんどしはむこうからはずれる)】
「褌」って読めます?
私は書けません。(笑)
「ふんどし」です。
昔の下着のパンツですね。(^_^;)
【褌を締めてかかる】、とか、【褌を締め直す】という言葉もあります。
意味は、“決心を固くして、気を引き締めて事にあたる” という意味。
この言葉はよく知られていますが、
【当て事と褌は向こうから外れる】は、あまり最近聞くことがない言葉です。
ここでいう【当て事】とは、自分が勝手に当てにしていた事柄を言います。
そのような、自分が期待していた事は、相手の都合で外れることが多いという意味です。
マーフィーの法則のような言葉。
ここでいう【褌】は越中褌(えっちゅうふんどし)のことで、三尺(約90センチ)の「並幅布」という布に紐を付けただけのもので、簡単に「向こう(先の方)」から外れます。
このことから、当てにしたことは、先になって外れることが多い、という、
喩え話、言葉遊びとして使われていた言葉です。
「褌」は昭和、戦後になって消えていったので、この言葉も完全に死語と言える。
褌と言えば、「多分この人は、日常、褌を実際に身につけていただろう」
と思われる人の言葉があります。
それが、次の言葉。
【転ばぬこと、風引かぬこと、義理を欠くこと】
これは諺のような慣用句ではありません。
昭和の妖怪、岸信介が言ったこととされている言葉です。
長生きの秘訣として、80を過ぎてなおかつ元気で、愛人に子供まで作った岸信介。
その秘訣を問われて答えた言葉が、この言葉。
『義理を欠く』のはよろしくないことではあるが、本人のストレスは減るでしょうし、だから長生きをしたのでしょうね。
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